2009.08.23

書籍:心得

「研究者という職業」  林 周二  東京図書


現在の日本の研究者の理想と現実、

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2008.04.10

ゲーム理論って?

ちょっとおもしろい本よみました。

「ゲーム理論トレーニング: 」(逢沢 明 著)


ゲーム理論って経済学の理論のひとつで、ノーベル賞をやたらととるトレンド理論みたいです。数学的には集合論かなんかににているような気がします。
以前から興味があったんですが、本をよんでも抽象的すぎて、現実とどうつながるのかピンときませんでした。群論の教科書を読んでいるみたいに。

でもこの本は、現実的な設定の練習問題をひとつひとつといていくことで、ゲーム理論がどのような考えかを理解できていきます。
ちょうど群論での今野先生の教科書のようです。

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2008.03.12

読んだ本

シェークスピアは誰ですか? (村上征勝:文春新書)
三人吉三廓初買 (延広真治編:白水社)

二番目は歌舞伎の台本です。

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2005.04.21

妖しの書

ちょっと不思議な味のある本をみつけました。

「不思議図書館」  寺山修司著 角川文庫

寺山修司が「好奇心の飛行船にのって」奇書、妖書を旅するエッセイです。洋古書中の挿し絵を軸に、魔術師、フェチシズム、だまし絵、戦前の少女雑誌、千夜一夜を旅していきます。しかし書それ自体の奇妙さよりも、寺山修司の文体が、不思議空間を作り上げています。

たとえばある章の冒頭は短い、しかしぞくりとする一文から始まります。

「私はまだ、竜をみたことがない。」

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2005.04.13

海賊もらくじゃない

図説 海賊大全」 (ディビット・コーディングリ:東洋書林)

資料をもとに海賊の政治的背景、生活、歴史を書いた大著。最後の章では現在の海賊の解説も。映画とは違う、なまなましい現実を知る事ができる。ぜんぜんロマンチックじゃないのはしかたがない。でも、小説の挿し絵を資料あつかいしているのはどうだどろう。

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2005.03.25

友への思い

また、本の話。
北方謙三 「三国志」(ハルキ文庫)


呂布軍の幕下には陳宮というすぐれた人物がいました。
呂布軍の軍師であり、兵站の責任者であり、かつ領地の民生の責任者でありました。つまり、呂布軍では、戦闘以外の全てを引き受けていたといってもいいでしょう。

当然呂布の臣下ですが、「北方三国志」では、武神呂布の陳宮への思いを、他の三国志作品とは少し違った表現をしています。

たとえば、

袁術軍15万との決戦を前に、優れた文官ゆえに不安にかられる陳宮に対し、呂布はこういいます。

「なあ、陳宮。俺達はえん州を奪り損なってから、流浪を続けてきた。また流浪に戻ったとしても、本当は失っていないのだ。そう言い聞かせて、開き直れ」

「三国志 三の巻」(ハルキ文庫)から引用


また、劉備が、ある事について呂布を説得に訪れ、二人きりで話しているときの呂布の言葉です。

「馬がいて、戟がある。鎧を着て、敵と向かいあう。それが戦(いくさ)のすべてだ、と俺は思っている。そこで俺は生きている。だから戦をするのだ、劉備殿。それではいかんと言うのだろうが、俺には陳宮がいる。戦の意味は陳宮が考えてくれる。」

「三国志 三の巻」(ハルキ文庫)から引用

間違いなく陳宮は呂布の臣下です。しかし、これらの言葉は、主君から臣下へのものではなく、信頼する友への言葉でしょう。「北方三国志」での陳宮は、呂布の唯一の友でありました。

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2005.03.20

方天戟のごとく

たまには本でも。
北方謙三の「三国志」からの話

北方「三国志」では、大物小物をとわず男たちはそれぞれの胸に志と夢をいだいて、歴史をいきぬきます。そこには「三国志演義」をベースにした勧善懲悪の世界とは違う男達がいます。

張飛の繊細、劉備の凶暴、孟獲の人望、孫権の臆病、そして、呂布奉先の誇り。

三国志演技系の作品ではすべて、呂布は猿回しの猿のごとき書き方をされています。むやみと強いが頭はからっぽで、なんなく美女貂蝉にたらしこまれ、愚かさゆえにみじめな最後をとげます。

一方、北方三国志での呂布は、誇り高い戦士であり、ひたすら戦場をもとめる武神として描かれています。丁原と董卓を倒したのも、欲に目がくらんだのではなく、二人が武神にふさわしい戦いの場を与えようとしなかったからでした。したがって、そこには貂蝉が存在する余地はありません。
独立勢力となってからの呂布は、まさに中華最強の武人として存在し、三国志は呂布を中心にまわっていきます。しかし、呂布は、優れた軍師陳宮を手にいれ天下をうかがえたにもかかわらず、なんの野心も欲ももたず、ただ戦いをもとめ誇り高い武人として生き抜きます。曹操すら絶望するほどの生涯無敗の武神として。

「頼む、呂布殿、私に降伏してくれ」
(略)
「やめろ曹操。男には守らなければならないものがあるのだ」
「なんなのだ、それは」
「誇り」
「おぬしの誇りとは?」
「敗れざる事」
(「三国志  三の巻」 (ハルキ文庫)から引用)

武神の死は、戦闘での敗北のためではなく、友である陳宮の危機を救おうとすることによって訪れます。

北方三国志では、ある期間まちがいなく呂布が主人公ですし、私にとっても最も印象に残った存在です。呂布の死を暗示する場面で、不覚にも涙しました。

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